私の鍋、土鍋

寂しかった私の部屋に友達二人をお呼びして、鍋会をやりました。拙宅は粗末な畳の六畳間でございますが、こたつを囲んで鍋をつついて、楽しかったよ、楽しかったよ、ねえ!?

で、肝心の鍋というのが、鍋、土鍋、私が初めて親元を離れて一人暮らしを始めた大学二年の秋に、同じく大学二年の同級生、しかし私は一年チョメチョメをしていたから、同級生といっても一歳年下の、当時19歳の女の子が、引越祝いと称してくれたもので、それを私は15年以上使っている。この鍋で、いろんな人と鍋をした…引越し祝いの鍋パーティーも、学生特有のふしだらな鍋パーティーも、就職してから職場の先輩も遊びにきたし、本当に好きだった男性ともその鍋を囲んだ、あとはなんだべ、あ、この土鍋を囲んで結婚した人もいる(鍋をやるんでたまたま誘った男女がその後結婚したんだ)あとはなんだろう、考えてみると、相当なことだ。

19歳で、友人の引越し祝いに土鍋を送るって、相当なことだと思うよ。尊敬する。