シュラスコ

ブラジル最終日、昼にNM夫妻と合流して、シュラスコを、シュラスコを食い倒した。食い倒した、と書いたものの実際は、倒された。シュラスコはすごい。

シュラスコはみなさんご存知かとは思いますが、念のためざっくり説明すると、テーブルにすわっているとですね、店員のお兄さんが串にささった肉塊を運んできてですね、それに対して「オーイエスイエスプリーズ!」という態度を示すと、お兄さんは肉塊を右手に持ったナイフでその場で切り落としてくれる、っていうね。しかもその肉塊はいろいろな部位のものがあり、そして、お兄さんは次から次へと「めくるめく」という感じでやってくる。こちらから出向くのではなく、肉が向こうからやってくる。夢のようであります。

で、そのシュラスコを実は2日めにもNM夫妻とは食べに行ったのだけれど、たしかに肉(さらにその店には海鮮もあった)を腹いっぱい食べて満足はしたものの、残念ながら肉が串にささっておらず(肉は鉄板に載ってやってきたのだ)、なんちゅうか期待していたシュラスコとは趣が違ったので、「やっぱり最後にシュラスコ食べに行きません?」と誘われて、そしてやってきた最終日のシュラスコなのであった。

私たちは「オーイエスイエスプリーズ!」というにこやかな態度で来る肉を拒まず、肉を食べ続けた。肉をビール、ビール、ビール、ワイン、ワイン、ビール、カシャッサ(ブラジルのお酒)で流し込み、肉の味に飽きてきたら、ライムを搾り変化をつけ、ワサビとソイソースをつけて和風にして、食べ、最後にはサラダバーにあったネギの刻んだのを、肉に載せてそしてライムを絞って食べた。絶対に負けるものか、と思った。しかし、限界はほどなくしてやってきた。苦しい。「ノー、サンキュウ…」自分から肉を拒むなんて。そしてあれほどたくさん食べたつもりの肉も、振り返ればそれほどの量でもなかったようだ。悔しい。私はもっと食べたかったのに…。

午後はレーメ海岸で海水浴をした。この腹の具合でよく溺れなかったなあと思う。

夜の飛行機で帰国。経由地のアメリカまでの機内食はほとんど食べられなかった。