ヅカ

生まれて初めて宝塚を見に行きました。モンテ・クリスト伯という演目、岩窟王。宙組

宝塚はとてもおもしろかった。30過ぎている人、とくに女性は一度見に行ったらいいと思う。嘘みたいに夢みたいな世界!私も思わず、うぉぉ〜〜、と低い声が出てしまうくらい、没入してしまった。ほんとによかった。

宝塚って、「○○さん〜!」と特定の役者にのめり込む感じでファンになるのかな?って思っていたんだけど、純粋に舞台がおもしろい!って好きになる人もいるだろうな。と思った。最初、その、幕が上がって、しばらく見ていく間に、この舞台に立っている人たちみんな「女」だと思ったら、うわああ!怖い!というおそれのような感情が押し寄せてきてしまって、というのも私はいままで、小中学校、大学、いまの会社など、女社会でうまく立ち回れてないからで、この人達、男の役をやってる人も、みんな女だと思ったら、ちょっと怖くて仕方なかったんだけど、でも芝居を見ていくにつれ、若干混乱もありつつ、そういうのが気にならなくなって、ひたすら、美しいですね…という感覚、モンテ・クリスト伯とかつての恋人メルセデスが互いに剣を構え、向き合うシーンとか、(決して憎しみ合っているわけではないのに…)超切なくて、泣けた…。

芝居が終わった後、同行のNさんに、男役をどう見たらいいか分からなかった、と言ったら、男だと思って見たらいいんじゃないですか、と言われ、男よりかっこいい男だと思って見ればいい、うん、男よりも美しい男の人ですね…(でも私は男の人の男くささみたいなものも好きだけれど)とにかく、ここは夢の世界なのだと思った。

後半のショーはすごかった。歌と踊り。宝塚と言えば…の羽根や階段、シャンシャンするやつなど、とっても華麗だった。リオのカーニバルみたいだった。とにかく豪華で過剰、でもその過剰は必然。

この年齢で見てよかったと思う。血気盛んな20代の頃に見ていたら、すんげえネタを仕入れたぜ!みたいな具合で「羽すげえ!」みたいなことしか書けなかったかもしれないけれど、ほんと、普通に、よかった…年に一度は見に行きたい…と思った。