いやな夢

人を殺す夢を見てつらかった。

よくわからないけれど、男の死刑囚の人を殺さなくてはならなくなった。それも、なぜか胸をひと突きというのは許されなくて、少しずつバラバラにしないといけないとのことだった。道具はナイフ一本。

その男性は基本的には無抵抗だったので危害を加えられることはなかったけれど、時々、気がついたように刃向かってくるのを、私は必死で、麻酔薬みたいなものを顔に向かってひたすらスプレーし、抑えて、とにかく早くなんとかしないと、必死だった。

私はどこか大きな駅の大理石の床の上で、男性の右腕を肩から切り落とした。背後では人々が忙しく歩いていた。ナイフ一本で、やっとのことだった。腕を落としたことで気持ちが少し落ち着いて、次は男性の首を切り落とそうと思って、耳の下あたりにナイフを突き立てるけれども、にぶい手ごたえがあるだけで、一向に首は落ちない。困ったなぁ。

駅の中にある事務所に助けを求めにいくと、自分でなんとかしろ、と冷たくあしらわれ、その部屋には死刑囚の冤罪を訴えるのぼりが、壁一面に貼られていた。私が殺そうとしている死刑囚は一体誰なんだろう、と思っていると、その男の事件の被害者だという人間が、私にがんばれと、ねぎらいの言葉をかけた。

そんなところで目が覚めた。疲れているのかな。