ランドセル代と思おうとする

年末の旅行についてそろそろ本気で考えなくてはいけないので、とりあえず行きたい街への格安航空券を検索してみたら、お父さんのボーナスくらいの金額で、うおおお…と低く唸り声を上げてしまった。帰国の日程を調整したら随分格安感は出たものの、全然安くはない、予想金額の五割増しくらいの金額だった。困った。

しかしながらだよ、私には毎日食べさせ、かわいいべべを着せ、来年から学校?じゃあランドセルは…えっ!?ピンクがいいの??というような子どももいない。いま、飛行機がちょっと高かったくらいで旅行を断念し、部屋に引きこもってしまうと、これからの人生の大半をそういう風に過ごしてしまうような気がする。子どもを育てている人が、我が子の成長を新鮮な驚きをもって見つめるように、私もなにか珍しい景色や風習や人々にハッとするような瞬間を求めたっていいじゃないか。ランドセル代の浮いた分、妖怪ウォッチのグッズ代の浮いた分、そう思って航空券を買えばいいのだが、ほんとに高くて、困っている。