おでんを作った

週末はいつもやることがないので、すきな食べ物を作って酒を飲んでフガフガになって、なんとなく寝る。というのを繰り返している。今日もとくにない日だったから、おでんを作った。こんぶと大根と、卵。練り物。ところで、大根の下ゆでのときに、米のとぎ汁、なければ米粒を大さじ1入れて、とか言うじゃない。なかなかそんなうまいタイミングで米を研ぐこともないから、米粒をジャラジャラ入れることになるのだけど、その度に胸が痛い。心が苦しい。お米はお百姓さんが一生懸命作ったものであるから、一粒たりとも無駄にしてはいけない、と小学校で習った。実家が米農家だったという女性の担任は子供の頃、お茶碗についた米ひと粒を残したところ、怒り狂った父親にビンタされた、それも体か吹っ飛ぶくらいの強烈なビンタだった、という話に私は計り知れぬ恐怖をおぼえ、それ以来、極力米を残さないようにしているのに、たかが大根、あ、別に大根に悪気はないのだけれど、大根を茹でる程度のことに米をジャラジャラ無駄にしてしまうのが辛い。今日も、あぁつらいよう、つらい、と思いながら大根を茹でた。

おでんはおいしくできた。たくさんできたので、明日も明後日もおでんだなぁ。