異国にて

旅行に来ているのだが、こちらに住んでいる邦人向けのフリーペーパーを手にとって読んでいたら、還暦を過ぎてこちらの国に移住したという男性のコラムが載っている。読むと内容は、最近食堂の厨房の仕事を手伝い始めた。スタッフは他に、オカマとオナベである。とある。若い人たちと三人、楽しくやっているようである。オカマの人とは、尻を触り合う仲で、オナベの人の尻を触ると怒られる。最近は全然関係ない人からも尻を触られるようになった。尻を触り合うことがニホンの挨拶だと誤解されているかも!とまぁ明るい内容である。

なるほどこういう生き方もあるのだな、と読んでいたら、コラムの最後に編集部のコメントがあり、この男性が昨年末に現地で交通事故で亡くなった、とあった。なるほどこういう生き方もあるのだな、と思った。