教習所22日目

世の中にはいろいろな道があり、それぞれ危険を伴うが、それをすべて実際に経験するのは難しいので、シミュレーター講習を受けた。前方に三面の画面がついた、運転マシンである。ゲーセンのような感じね。

若い女子、多分私の年齢の半分以下、と2人の講習だった。

このゲーセンのようなマシン、アクセルもブレーキもハンドルの感じも実際の車とは違う。運転が難しい。しかも、いろいろな道である。夜道、雪道、雨の道、運転が非常に困難で、本当にゲーセンのようだった。最初に運転した私は、それはもうゲーセン感覚で、わーとかひゃーとか、ゲーセンのような声を上げながら運転したのだが、次の若女子は、何があろうとも声を上げることなく、淡々と運転を続けた。そうだった、ここはゲーセンではない、教習所だ。若女子からしたら、得体の知れない中年女が、教習中に年甲斐もなく大はしゃぎしている、と見られていたに違いない。

がっかりしながら、家に帰った。