イッタラ

去年の年末に北欧はフィンランドを旅したのだけれど、正直イマイチだった。といっても、フィンランドは全く悪くなくて、単に私のフィーリングが合わなかっただけ、なにしろ午後の三時くらいに日没だから、暗くって仕方が無い。来るなら夏だったな、と思いながら、一週間の滞在中、携帯に保存されている猫の写真を見返しては、早くニホンに帰りたい…と思っていたフィンランドで、せめて記念に、と思って買ったイッタラのグラス。ちょっとかわったデザインでまぁ気に入っていて、夜な夜なそれでビールを飲んでいたのだけんど、おととい、洗っている途中に割りました…。阿佐ヶ谷の商店街で一枚ひゃくえんで買ったトンスイ、トンスイっていうのは、鍋を食べるときの小鉢なんですが、ツルッと落ちてグラスに激突。グラスだけが割れました。私はこのグラスを通して、フィンランドと折り合いをつけていたというか、フィンランドからしてみたら知らねえよ、ってな話だけれど、グラスを使うたび何故か、フィンランド楽しかったな、いいところだったな、行ってよかったな、と思えたので、割れてしまったのはとても残念だった。

そして、翌日、また皿を洗っていたら、グラスの破片がスポンジに紛れており、指が切れて、流血した。なんかもう、すごく残念だった。なんだよちくしょう!フィンランドからしたら、知らねえよ、っていう話だろうけれど。