新年工場見学会に行く

毎年恒例の新年工場見学会に行った。新年工場見学会というのは、五反田団の前田さんの実家(元工場)を改修した劇場(アトリエヘリコプター)で五反田団やハイバイや、仲間の方々の芝居や音楽を新春早々楽しむイベントで、今年で10年めくらいになるよう。もうそんなにたつのか…。

今年の芝居の演目は、五反田団の「黒田、演劇やめるってよ」とハイバイの「大作映画のニセモノー多分スターウォーズー」だった。黒田っていうのは、シャンプーハットという劇団の黒田さんのことなんだけれど、黒田さんは毎年主役をやっていて、その芝居を見ると(見た後、大崎の駅から電車に乗る頃には内容をほとんど忘れているんだけれど)「ああ、今年も一年が始まるなあ」と、なんだか初々しい気持ちになる。なんかもう風物詩的なところがある。

ところが、今年、黒田さんのステージを見ることがかなわなかった。昨日のステージで喉が潰れてしまったというのだ。急遽代役を金子さんがつとめていたんだけれど、それはそれでおもしろかったのだが、なんだか物足りなかった。やっぱりあの役は、あの黒田さんのとぼけた表情やだらしない体型があってのものだなあ、と思った。(金子さんは、もっと、人からいじられたり、追い詰められたりする役柄で見たい!)

あと、金子さんが演じるのを見てはじめて、そういえば黒田さんは毎年、黒と白のボーダーの長袖Tシャツを着ていたな、とか、そしてなにより、顔を白塗りにしていたんだな、ということに気付かされた。(ほらいつも、見た後、すぐ忘れちゃうから。)