薄いと怖い

昨晩見たNHKの番組が怖すぎたせいで、夢に見てしまって、ずっと眠りが浅かった。おまけに蚊がいて、右足を刺し、さらに耳元をプーンと飛んでいる、この場合一度起きて、蚊をやっつけるべきなのであるが、なにしろ怖いテレビを見たあとで、全体的にビビっているので、布団から出て電気をつけることすら恐ろしく、仕方なく、布団の中で身を硬く丸めて朝がくるのを待った。子どもの頃は、友達から怖い話を聞いたり、怖いテレビ番組(子どもの時に親が見てたので、つい一緒に見てしまったラフカディオ・ハーンのNHKドラマとか超怖くて死ぬかと思った)とにかく怖い話を見聞きした夜は、なかなか寝付けなかった。当時も、布団から手や足を絶対にはみ出さないようにして(ここらへん、耳なし芳一の影響があるかもしれない)、身を硬くしていた。掛け布団は薄いものだと怖いので、なるべく厚みのあるものでないといけない。子どもの頃からの習慣で、いまだに、タオルケット一枚で寝るのは不安である。実際、昨晩は、タオルケットの上に羽毛布団をかけて寝ていたが、それでも怖かった。もう中年だけど、怖かった。