市民プール

ものすごい暑いので、家の中で野良犬みたいに横たわって過ごしていたのだけれど、こういう時こそ、プール、市民プールに行くべきではないか、そのために毎月高い住民税を払っているのではないか、と思って、それで歩いて、プールへ行った。

私は泳ぎが得意ではないので、海やプールへ行く際には浮き輪を持参するのだけれど、さすがに市民プールで中年女が一人で浮き輪につかまっていたら、何事かとおもわれるのではないか、と思ってやめておいた。プールではビート板につかまって、ひたすらバタ足の練習をした。少し泳いで慣れたところで、クロールを試すことに。最盛期、つまり小学4年生の私は、クロールで50メートル泳げた。今から四半世紀前のことである。たしか去年は、25メートルがやっとだった。年々体力が低下しているので、今年はもう25メートルも無理かもしれない、と泳いだら…泳げた。向こうの壁に着いたとき、小さく一人、ガッツポーズをした。

今年の夏もどうせ暇なので、事あるごとにプールに行って、泳ぐことに決めた。