教習所 6日目

ひとコマだけ実技の予約が取れたので教習所に行った。ちょっと面倒くさい気もしたが、このままのペースでは教習期限内に免許が取れないので、行けるときは行くことにした。

また同じ項目を3回目である。前回、前々回ともに若い教官だったけど、いっちょ気分を変えてベテランにお願いすることにした。ただ、あまりベテランすぎると怖いので、ベテラン枠の中のややライトに見える人を選んだ。

ややライトなベテラン教官はよく喋る人だった。あなたね、自転車乗るときにハンドルを見?と、語尾のところで質問に切り替えてくる話法で、私はそれに合わせて、…ないです…と答えた。

ベテラン氏は、語尾質問話法を繰り返しながら、若い教官は教えてくれなかった様々なことを教えてくれた。さすがベテラン。しかし質問が多過ぎて、運転がお留守になり、そのたびに大声で注意された…!二、三十代だったら泣いてたかもしれないけど、四十代だから耐えられる…そして内心、これ!これこそ教習所!と思った。

ベテラン氏が言うには、最近の若い教官はアンケートが怖いからあまり怒らないけど、私なんかの世代の教習所は怖かったからねーとのことで、たしかにさっき注意されたとき、一瞬、バカ!って聞こえたけど、当時はそれどころじゃなかったんでしょうな…そして教官の年齢は私とほとんど変わらないのだった。

こうして怒られまくって授業は終わり、お情けでハンコをもらえた。そして、ああ自分は古い世代の人間なんだなぁということを思った。