だいたい分からない

友人宅で、映画のDVDを見ながら酒を飲む、という粋な集まりに参加してきた。つめたく冷えたビールや、手作りのおいしいおかずをウマウマごちそうになり、至福というのはこういう時間のことを言うのだろう、と思ったり、私も来世では友人たちにこういう振る舞いのできる人間になりたい、と思ったりした。

さて、肝心の映画であるが、一本目は「オネアミスの翼」を見た。小学生の頃、テレビで見たことがあるのだけれど、覚えていたのが、主人公がヒロインの女を押し倒すシーンくらいなものだったので、とても新鮮に見られた。それにしても当時はあまり疑問に思わなかったけれど、今見ると、ヒロインの女ってのが、ヒロインのわりには不細工で、宗教活動をしてたりやや胡散臭く、主人公は一体なぜこんな女に惹かれるのか。わからなすぎて、見ていて憤りを感じるほどだった。

結局だらだらと友人宅に居座ってしまい、最後4本目に見たのが「殺しの烙印」という映画だった。宍戸錠(かっこいい)演じる殺し屋が、人を殺したり、女を抱いたりする話のようだったが、後半からストーリーがまったく分からなくなった。あと、この主人公は、米の炊けるにおいが異常に好きだという設定で、女を抱くセクシーなシーンの途中で、炊飯器に顔を近づけて恍惚とした表情を見せたり、炊きたてご飯をクンクンしながら、女に「飯を炊け!」と命じたりしていた。見終わった後、あまりに衝撃を受けたので思わずウィキペディアで調べてしまったんだが、そこにある記述を読んでなるほど…となった。面白いので、皆さんも見てみてください。